FC2ブログ

後藤大輔「せせらぎの淡い虹」

後藤大輔
03 /25 2020
光音座で、後藤大輔「せせらぎの淡い虹」

田舎から上京し料理人修行中の主人公(コウ)が父親死去の報を聞き墓参り。そして8年前に母が亡くなり墓参り中の自分の唇を奪った初恋の人(丸山光輝)彼は恩師であったが、実はコウの腹違いの兄でもあった。コウはせせらぎの中で、兄と青空を眺めて自分の殻を破る、一風変わったロードムービー。

主人公を演じるコウは、エグザイル系の(笑)鋭い目に濃い顔立ちで見た目は強面だが美男子でおネエ系だったりする(笑)で「兄さんコンプレックス」のコウが憧れる、一方、兄さんで恩師で初恋の人(←いろいろ乗っけ杉w)は丸山光輝。醤油顔の男前でリアルに体育教師にいそうなタイプw

後藤作品には必ず重要なモチーフがある。一つは「抜けるような青空」で、これはかなり抒情的に描かれるが、もう一つのモチーフがあの伝説のロックバンド・クイーンのボーカル、フレディ・マーキュリーが語った言葉、しかも映画のラストで明示される、これはかなり飛び道具な使い方。

後藤作品は、ピンク映画というジャンルにも関わらず、いつも美味しそうな食べ物が登場して、観ていてお腹がすくのだが、本作でも例にもれず、冒頭でチャーハンを炒めている場面から始まり、ラストでラーメンを客に出す場面で終わる、そうです、主人公は料理人なのです。

タイトルと内容がちょっと違うような気がするが(笑)小川のせせらぎの横で、主人公と憧れの兄さんが並んで仰向けに横になり、空を眺める。兄さんには青空が見えるが、主人公には雲がかかっていて見えない。でも、やがて晴れて、抜けるような青空、から逆算する物語w

コウは、ピッチピチのデニムセクシーホットパンツを常に履いており、一見しただけで「あ、あの人はゲイだ!」と分かりやすいのだが、何せ田舎なのでみんな、そういうことは知らない。憧れの兄さん・丸山は一見、完全にストレートでコウがビビってしまうのも無理はないw

物語は、コウがチャーハンを炒めているところから始まる。自宅でも熱心に料理修行する(←ロケの手を抜いただけだろw)コウは中華料理の専門学校に通っている。でも、電話でおじさん(世志男)から「お父さんが亡くなったよ」と知らせが来て、慌ててコウは田舎に帰る。

父親の葬式に出たコウは、弔問に来た憧れの高校時代の担任・丸山に会い胸がときめく。丸山に「川で渓流釣りでもどうだい」と誘われ、もう興奮状態。コウは毛虫が苦手で「キャッ」とか気持ち悪い反応をするが、カッコよく釣竿に毛虫をつける丸山。頼れるお兄ちゃんだ。

釣竿に魚がかかっても怖くて戸惑うばかりのコウは、川の中に助けに入った丸山に抱き着いてしまう「兄さん!」でもそれ以上は進展しない。丸山には妻と子供がいる。コウにとって、いくらカッコよくても所詮はノンケの人。そんな二人を覗き見している、怪しい青年(玉城誠)

玉城君は、コウと高校の同級生で、かつて肉体関係もあった。玉城は二人に強烈な嫉妬を覚え、彼の存在が物語を大きく動かす。そしてもう一人、自転車で走るコウが、そのまま寝ている身体ごと轢いてしまう(←どういう状況だよw)千川彩菜。随分恰幅が良くなったなあ、おいw

彩菜は丸山の妻だった。でも、丸山は実はゲイで、彩菜は丸山に抱いてもらえず、別の男と浮気して男児を出産した。彩菜はコウに興味を持って近づくが、その家には玉城がいた。コウと丸山の関係に嫉妬する玉城は彩菜の唇を奪い強引にフェラさせるが、どうしても勃起しないw

玉城君がゲイであるにも関わらず、無理してw彩菜に襲い掛かった理由、それは、丸山に「コウがあなたの奥さんと浮気してますよ」とチクって、丸山とコウの仲を壊そうとしたのだ(←無理に決まってんだろ)でも既に丸山はコウがゲイ(そして自分もw)と知っていた(笑)

玉城が去った後、コウは彩菜から重大な事実を聞く。コウの亡くなった父親は、8年前に亡くなった母親と結婚する前、別の女性と交際していて丸山が生まれた。でも優柔不断な父親は、両親に勧められるままに別の女性と結婚、コウが生まれた。公開処刑したほどヒデエ父親w

コウは丸山が単に自分の恩師ではなく、異父兄弟であることに、20歳を過ぎて初めて気がつく(←おせーよw)更に、コウの脳内に蘇る記憶。8年前に亡くなった母を墓参りした時、突然、唇を奪った男性。それが実は丸山だったことに気づくのだ(←これも、遅い、遅すぎるw)

コウは、目の前にいる丸山が「Σ(゚Д゚)えー、この人、俺の恩師なだけじゃなくて、俺の兄さんでもあり、しかも初恋の人じゃん!」三つの要素が揃ったのだ(笑)しかも彩菜の告げ口でゲイということも(←これで四要素w)コウは丸山に想いを告白。二人は熱く結ばれた。

渓流釣りに出かけ、小川のせせらぎを横に、仰向けになって空を見上げるコウと丸山。丸山が「きれいな青空だなあ」でも、丸山には曇り空にしか見えない。でも次の瞬間、雲がサッと晴れて、コウの目の前にも抜けるようなきれいな青空が広がる。彼は少し大人になった。

こんないい雰囲気に水を注す、玉城君。実家の林業を継いでいる彼は、同僚と二人で鎌を持って登場だ(笑)鎌を振り回して暴れ、二人に襲い掛かる。男の嫉妬って恐ろしいwコウを庇った丸山は胸に負傷する。でも、優しい丸山の兄さんに守られて、コウは幸せだった。

コウにとって恩師だった丸山は、初恋の人・兄さんだった。幼い兄弟がするように、せせらぎの中で隠れんぼごっこ。丸山は「100数えて、俺を見つけてくれたら、これからずっと一緒に暮そう」そしてコウが100数え終わると、二度と丸山に会うことはできなかった。悲しい失恋。

コウは東京に戻り、小さなラーメン屋を開業した。むさくるしいデブのゲイがカウンターでラーメン食べてる。コウに「一緒に食べない?」と箸を渡すが、コウは「もう店閉めるから、早く食べて!」店を閉めると、まだ客の男は待っているが、手を振ってそのまま別れるw

コウが空を見上げれば抜けるようなBLUE SKY!

僕は僕さ。何者でもない。メチャクチャをする時もあれば、ちゃんとする時もある。そうさ。僕は僕なんだ。
-フレディ・マーキュリー-

まさかの、伝説のロックバンドの、ゲイをカミングアウトしたスーパースターのお言葉で締めるw

せせらぎの淡い虹
スポンサーサイト



コメント

非公開コメント

横浜のロマンポルノファン

横浜のロマンポルノファンのブログへようこそ!

世の中に映画は二種類しかありません。成人映画か、それ以外か、です(笑)
ロマンポルノを追っかけるうちにピンク映画もいっぱい観るようになってしまいましたw