小谷内郁代「境界線の向こう側」
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光音座で、小谷内郁代「境界線の向こう側」 脚本は今村千絵との共同。
ウリ専してる弟分(西岡秀記)と同棲中のヤクザな便利屋(竹本泰志)が親の望みで結婚相手に選んだレズ女(佐々木麻由子)の妹分(麻生みゅう)が怒って乗り込み、仕事で百万円の壷割っちゃって逃避行先で出会うホモ爺さん(野上正義)との温かい身体の交流。同性愛カップルの日常と悩みを爽やかに描き出す青春群像劇の佳品。
イケメン竹本泰史と西岡秀記。西岡にウリ専させるダメンズの竹本はレズカップルの佐々木麻由子と偽装結婚しようとするんだけど、お相手の麻生みゅうに乗り込まれ、事情あって3人で逃避行のロードムービーは老いたガミさんと出会いうことで愛に正直に生きる大切さを説かれるんだよね。
本作は小山内監督のデビューという事でご祝儀か実に8人も出演者が名前を連ねる。主演の竹本泰志(名義は八幡現代)西岡秀記を始め、出演順に佐野和宏、森山龍二、神戸顕一、野上正義。それにレズカップルとして佐々木麻由子と麻生みゅうまで、個性派俳優がぞくぞくと登場。
21世紀のピンク映画を代表する男優である竹本泰志と西岡秀記がダブル主演で濡れ場もどエロくこなす、ヌケるクオリティがかなり高い作品だが、これって成人映画では少数派でしかもこれ一本きりしか撮ってない女性監督の手によるものなので、なかなか感慨深いものがある。
成人映画界の女性監督の代表選手は誰に聞いても同じ答えだろう。浜野佐知、吉行由実、珠瑠美、ええと、それ以外にもいたっけ?いるんです。小谷内郁代は旦々舎作品などで助監督を経験し本作で商業映画デビュー、その後は一般映画に活動の拠点を移してしまったようだ。
何といってもね、竹本泰志(本作は八幡現代名義)22歳、西岡秀記19歳。特に西岡はレイフ・ギャレットを思わせる長髪でカワイイの♡小谷内監督も彼にぞっこんなのか5回中4回の濡れ場が彼なんだよね。森山龍二や神戸顕一に金で買われて身体を売るドナドナ感が堪らない!
特別出演のガミさんも凄く頑張っちゃって、イケメンの竹本と昔の恋人に似てるからと布団の中で迫りチングリ返しでガンガン突かれるの役得(笑)竹本の口癖は「バカ、ちょっと待てよ、バカ」せっかちな性格でおっとり型の西岡と好対照のいい雰囲気のカップルなのよね。
本作のキモはゲイポルノでは本来は禁じ手じゃないか?と思うレズカップルも登場させる。竹本が親を安心させるための偽装結婚のお相手はネットで知り合った佐々木麻由子なんだけど、とにかくなかなか登場しない。最終盤でガミさんと別れた後にラスボス的に登場ですからw
ゲイにとって共通の敵はわがままな女、ということで(ということで、じゃねーよw)麻由子の教え子でレズ恋人の麻生みゅうを思いっきりわがまま娘で竹本と西岡をイラつかせておいて、最後に実はイイ奴だったみたいな終わり方。これ女性監督じゃないと描けないと思うね。
ロードムービーとして非常に映画としてよく完成されていて、特に竹本たちがガミさんを道で拾ってからの道中、昔愛した恋人に会いたいガミさんがあまりに色男の竹本に「昔の恋人とあんたはそっくりだ」胸に飛び込んでFUCKを迫るシーンは思わず泣いちゃったよ、俺。
竹本は車に乗ればすぐガス欠してしまう使えない便利屋なんだけど、恋人は内気でジャニーズ風の長髪インドア西岡。竹本は社長の息子だが西岡は天涯孤独。二人の同棲生活を親に認めてもらい金銭的に安定したいと思って竹本が選んだ手段、それはレズカップルの女と偽装結婚することだった。
ネットに詳しい西岡は普段はウリ専に使ってる知識をフル活用して同性愛の男女が家庭を持つためにパートナーを探すシステムに竹本を登録。後は任された竹本はメールで連絡をくれた麻由子とたちまちネット上で意気投合し、結婚を前提に一度直接会う段取りまではサクサク行ったのだが。
ヤクザな佐野は飲み屋のマスター。便利屋家業の竹本に目をかけるが100万円の壷を落として割ったドジの時点でブチ切れ、ぶん殴ったw健気な西岡はネットを駆使したウリ専で竹本と暮らす家計を支え続け、新規客はどスケベな森山。七三ポマード分けに黒ぶちメガネ。最初は西岡にリードされてゲイ体験するも、二回目からは横柄に変貌したw
竹本と西岡が同棲する部屋に乗り込んでくる女、それが麻生みゅう。彼女は麻由子のレズ友であった。学生時代から変わり者でイジメに逢っていたみゅうを守ってくれたステキなお姉さまが麻由子。私の大切なお姉ちゃんを取るなんて許せない、と竹本に文句を言いに来たのだ。
ところがここに「壷割って100万円どうするんじゃ、ゴラー」と佐野が乗り込んで来たからさあ大変!竹本は腹を一発殴り気絶させると、後先考えず白のワゴンで逃避行に出発。西岡とみゅうも、本人は訳が分からないが連れて行かれてw向かうは伊豆。でも持ち金はあっという間に尽きてしまった。
農夫の神戸顕一が立ちションしているのを目ざとく見つけた竹本はこの娘2万でどうですか?とみゅうを差し出すが、神戸は西岡を指さしでニヤッ(笑)こうして西岡は本作で3回目の援助交際wワゴン車はひたすら伊豆へ向かった。途中でヒッチハイクする老人がいる。ガミさんじゃないか!
実はガミさん金持ちで、豪華な旅館にみんなで泊る。「おじいちゃん、なんで伊豆に来たの?」ここで「いや、わしはな、実はな」と口ごもる野上。夜、竹本が野上と一緒の布団で寝ていると(←その時点で分かるだろw)野上は「昔別れたわしの恋人とあんたが瓜二つなんじゃ」
竹本に抱かれアンアンよがるガミさんは、西伊豆に住むという元カレに会いに来たのだった。彼はゲイを隠して結婚していた。野上を車から降ろして、下田駅までやって来た麻由子を迎える。みゅうが叫ぶ「あのおじいちゃんみたいになっていいの?自分にウソをついて生きるなんて、良くないわよ!」
竹本はようやく駅に迎えに来た麻由子に切り出された「結婚の話、やっぱり、無かったことにして欲しいの」ワゴン車がガス欠でもう会えないかも知れなかった麻由子と伊豆で直接会って、自分の気持ちに素直になれた竹本。これは偶然ではない。野上がもたらした必然であった。
野上は西伊豆まで遥々やって来たが、引っ越してしまった元カレには会えず仕舞い。でも、したいことを思い残さずやった満足感に溢れていた。竹本は決心した「オヤジに西岡のことを紹介して、一緒に暮らそう」もう竹本の車はガス欠しないはず。マメな西岡がいるから。
ウリ専してる弟分(西岡秀記)と同棲中のヤクザな便利屋(竹本泰志)が親の望みで結婚相手に選んだレズ女(佐々木麻由子)の妹分(麻生みゅう)が怒って乗り込み、仕事で百万円の壷割っちゃって逃避行先で出会うホモ爺さん(野上正義)との温かい身体の交流。同性愛カップルの日常と悩みを爽やかに描き出す青春群像劇の佳品。
イケメン竹本泰史と西岡秀記。西岡にウリ専させるダメンズの竹本はレズカップルの佐々木麻由子と偽装結婚しようとするんだけど、お相手の麻生みゅうに乗り込まれ、事情あって3人で逃避行のロードムービーは老いたガミさんと出会いうことで愛に正直に生きる大切さを説かれるんだよね。
本作は小山内監督のデビューという事でご祝儀か実に8人も出演者が名前を連ねる。主演の竹本泰志(名義は八幡現代)西岡秀記を始め、出演順に佐野和宏、森山龍二、神戸顕一、野上正義。それにレズカップルとして佐々木麻由子と麻生みゅうまで、個性派俳優がぞくぞくと登場。
21世紀のピンク映画を代表する男優である竹本泰志と西岡秀記がダブル主演で濡れ場もどエロくこなす、ヌケるクオリティがかなり高い作品だが、これって成人映画では少数派でしかもこれ一本きりしか撮ってない女性監督の手によるものなので、なかなか感慨深いものがある。
成人映画界の女性監督の代表選手は誰に聞いても同じ答えだろう。浜野佐知、吉行由実、珠瑠美、ええと、それ以外にもいたっけ?いるんです。小谷内郁代は旦々舎作品などで助監督を経験し本作で商業映画デビュー、その後は一般映画に活動の拠点を移してしまったようだ。
何といってもね、竹本泰志(本作は八幡現代名義)22歳、西岡秀記19歳。特に西岡はレイフ・ギャレットを思わせる長髪でカワイイの♡小谷内監督も彼にぞっこんなのか5回中4回の濡れ場が彼なんだよね。森山龍二や神戸顕一に金で買われて身体を売るドナドナ感が堪らない!
特別出演のガミさんも凄く頑張っちゃって、イケメンの竹本と昔の恋人に似てるからと布団の中で迫りチングリ返しでガンガン突かれるの役得(笑)竹本の口癖は「バカ、ちょっと待てよ、バカ」せっかちな性格でおっとり型の西岡と好対照のいい雰囲気のカップルなのよね。
本作のキモはゲイポルノでは本来は禁じ手じゃないか?と思うレズカップルも登場させる。竹本が親を安心させるための偽装結婚のお相手はネットで知り合った佐々木麻由子なんだけど、とにかくなかなか登場しない。最終盤でガミさんと別れた後にラスボス的に登場ですからw
ゲイにとって共通の敵はわがままな女、ということで(ということで、じゃねーよw)麻由子の教え子でレズ恋人の麻生みゅうを思いっきりわがまま娘で竹本と西岡をイラつかせておいて、最後に実はイイ奴だったみたいな終わり方。これ女性監督じゃないと描けないと思うね。
ロードムービーとして非常に映画としてよく完成されていて、特に竹本たちがガミさんを道で拾ってからの道中、昔愛した恋人に会いたいガミさんがあまりに色男の竹本に「昔の恋人とあんたはそっくりだ」胸に飛び込んでFUCKを迫るシーンは思わず泣いちゃったよ、俺。
竹本は車に乗ればすぐガス欠してしまう使えない便利屋なんだけど、恋人は内気でジャニーズ風の長髪インドア西岡。竹本は社長の息子だが西岡は天涯孤独。二人の同棲生活を親に認めてもらい金銭的に安定したいと思って竹本が選んだ手段、それはレズカップルの女と偽装結婚することだった。
ネットに詳しい西岡は普段はウリ専に使ってる知識をフル活用して同性愛の男女が家庭を持つためにパートナーを探すシステムに竹本を登録。後は任された竹本はメールで連絡をくれた麻由子とたちまちネット上で意気投合し、結婚を前提に一度直接会う段取りまではサクサク行ったのだが。
ヤクザな佐野は飲み屋のマスター。便利屋家業の竹本に目をかけるが100万円の壷を落として割ったドジの時点でブチ切れ、ぶん殴ったw健気な西岡はネットを駆使したウリ専で竹本と暮らす家計を支え続け、新規客はどスケベな森山。七三ポマード分けに黒ぶちメガネ。最初は西岡にリードされてゲイ体験するも、二回目からは横柄に変貌したw
竹本と西岡が同棲する部屋に乗り込んでくる女、それが麻生みゅう。彼女は麻由子のレズ友であった。学生時代から変わり者でイジメに逢っていたみゅうを守ってくれたステキなお姉さまが麻由子。私の大切なお姉ちゃんを取るなんて許せない、と竹本に文句を言いに来たのだ。
ところがここに「壷割って100万円どうするんじゃ、ゴラー」と佐野が乗り込んで来たからさあ大変!竹本は腹を一発殴り気絶させると、後先考えず白のワゴンで逃避行に出発。西岡とみゅうも、本人は訳が分からないが連れて行かれてw向かうは伊豆。でも持ち金はあっという間に尽きてしまった。
農夫の神戸顕一が立ちションしているのを目ざとく見つけた竹本はこの娘2万でどうですか?とみゅうを差し出すが、神戸は西岡を指さしでニヤッ(笑)こうして西岡は本作で3回目の援助交際wワゴン車はひたすら伊豆へ向かった。途中でヒッチハイクする老人がいる。ガミさんじゃないか!
実はガミさん金持ちで、豪華な旅館にみんなで泊る。「おじいちゃん、なんで伊豆に来たの?」ここで「いや、わしはな、実はな」と口ごもる野上。夜、竹本が野上と一緒の布団で寝ていると(←その時点で分かるだろw)野上は「昔別れたわしの恋人とあんたが瓜二つなんじゃ」
竹本に抱かれアンアンよがるガミさんは、西伊豆に住むという元カレに会いに来たのだった。彼はゲイを隠して結婚していた。野上を車から降ろして、下田駅までやって来た麻由子を迎える。みゅうが叫ぶ「あのおじいちゃんみたいになっていいの?自分にウソをついて生きるなんて、良くないわよ!」
竹本はようやく駅に迎えに来た麻由子に切り出された「結婚の話、やっぱり、無かったことにして欲しいの」ワゴン車がガス欠でもう会えないかも知れなかった麻由子と伊豆で直接会って、自分の気持ちに素直になれた竹本。これは偶然ではない。野上がもたらした必然であった。
野上は西伊豆まで遥々やって来たが、引っ越してしまった元カレには会えず仕舞い。でも、したいことを思い残さずやった満足感に溢れていた。竹本は決心した「オヤジに西岡のことを紹介して、一緒に暮らそう」もう竹本の車はガス欠しないはず。マメな西岡がいるから。
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