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瀬々敬久「高級ソープテクニック4 悶絶秘戯」

瀬々敬久
03 /08 2021
ケイズシネマで、瀬々敬久「高級ソープテクニック4 悶絶秘戯」 脚本は羅漢三郎(瀬々敬久+井土紀州+青山真治)

失業中の男(伊藤猛)が昔レイプした主婦(栗原早記)とソープで再会。彼女のテクニックに「俺を光らせてくれ」生まれ変わり幸せを掴んだが不意な事故で急変した人生は神鳥ガルダ(迦楼羅)の羽根に包まれ閉じる、観客がスクリーンを見ながら臨死体験できる、ヤバイ内省的哲学ピンクの傑作。

原題は「迦楼羅(かるら)の夢」迦楼羅とはインド神話のガルダを前身とする仏教の守護神、ガルダとは、インドの神話に登場する炎の様に光り輝き熱を発する、人々が恐れる蛇や竜を退治する聖鳥。インドネシアの「ガルーダ国際航空」はこの聖鳥に由来する。

仏教では「極楽往生」という言葉が良く使われる。人間は仏の国に行き、悟りを開いて、初めて極楽浄土に行ける。それは仏になること、即ち死を意味する。生きているうちは全てが地獄、死んで初めて安らかに往生することで、人は極楽に行ける、と解釈できる。

実相寺昭雄監督に「アリエッタ」というピンク映画があって、平凡な主婦からSM嬢になった女が変態客に首を絞められ仏になり、生まれて初めて極楽に行った安らかな死に顔。ここまで行くと「生きるは地獄、死ねば天国」となるが、この作品の意図は少し違う。

主人公の伊藤猛は、子供を誘拐しようとしてオモチャのガルダの羽根を見てしまい、それは愛する妻(葉月蛍)の死体を火葬場で燃やした時の煙突からひらひら舞う本物のガルダの羽根に変わる。彼は殺人という業を犯し、煙突から飛び降りガルダの羽根になる。

脚本のクレジット「羅漢三郎」は、まるで「ガルダをこう解釈しました!」三兄弟のような、瀬々敬久と井土紀州と青山真治の共同ペンネーム。伊藤猛が体験する天国から地獄のような表向きの平凡なストーリーと、彼の極めて内省的な宗教的幸福の希求が重なり合う。

表向きのストーリーは、ピンク映画というジャンル要請に即した、ソープ嬢と主人公の間に起こる、地獄から天国、そしてまた地獄へ堕ちる、人生の無間地獄を描いていて、ここに濡れ場がソーププレイを中心に挿入されて、ここだけ見れば平凡なピンク映画。

伊藤猛が最初に味わう地獄は、廃品回収業の同僚(下元史朗)と人妻(栗原早記)宅に押し入りレイプ。下元はその後、すぐに会社を辞め、伊藤はクビになる。人生に絶望した伊藤がソープで天使のような福マンの熟女泡姫(栗原早記)と出会い、運が回って来る。

運に恵まれた伊藤は、可愛い葉月蛍と結婚、蛍は妊娠し、再就職も決まった。全てが順調に行っていたある日、蛍はヤクザの抗争の流れ弾に当たって命を落とし、伊藤は廃品回収業の仕事も上の空になり、偶然歩いていた福マン泡姫の早記に「もう一回」とせがむ。

天国から地獄に落ちた伊藤の、救いの女神だったはずの早記は、レイプ事件の直後に姿を消しヤクザになった下元の情婦となっていた。だから、伊藤はソープで出会った早記に見覚えがあった。が、思い出せぬまま、プレイを通して電気が走るような興奮を覚えた。

早記が帰宅すると、下元は別の若い女とFUCKしていて、強引に3Pさせられる。伊藤は下元に殺意を抱き、早記の「私を自由にして!」に背中を押され、下元を殺害した。でも、早記はそんなことまで頼んだつもりはなかった。伊藤は早記に「俺と一緒に逃げよう」

伊藤は早記と初めて、愛情のこもった真のセックスをした。何も思い残すことがなくなった伊藤は、猛然とした勢いで煙突に登り、そして落下した。でも落下する時、ほんの一瞬、空の方を見た。彼にはガルダが見えた。彼は念願の極楽浄土へ旅立つことが出来た。

というのが、表のストーリーで、これはこれで面白いんだけど、やはりテーマは「伊藤猛の、ひたすら内省」であり、これは90年代のオウム真理教時代、ニセモノの新興宗教にはない、東洋思想の原点とも言える「仏陀の教えとは何か?」をデリケートに語り尽くす。

冒頭、同僚の下元と一緒に強盗に入り、人妻の早記をレイプする伊藤の目は、既に死んだ魚のように生気が無い。彼は勤め先の廃品回収業者も「また仕事があったらな」と体よく断られ、視線は宙をさまようばかりか、大きく見開いて、チカチカとまぶたが動く。

伊藤には感情が無い。喜怒哀楽を忘れた彼は涙を流すことなんかないのでドライアイ。しんどそうに路上を歩く伊藤の姿は、失業中だからとかいう次元でなく「もう死んでしまいたい」切羽詰まった悲壮感を醸し出す。彼はなけなしの金でソープに入る。

伊藤は相手のソープ嬢(=早記)のことを「どこかで会ったことがあるんじゃ?」と思いながらも思い出せない。伊藤は早記の接客会話「泡は全ての汚いものを洗い流してくれる」に鋭く反応「俺をピカピカに光らせてくれ」そう、ソープ個室の蛍光灯みたいな脳内世界。

伊藤は早記のソープテクニック抜群のおスぺで全身が光り輝くのを感じた。そして店を出ると、少女誘拐を思い立ち、廃屋に連れ込むが近くで遊んでいた少年たちの持つガルダの羽根のオモチャが飛んでくる。この時、伊藤は自身がガルダになるとは思わなかった。

伊藤は早記にピッカピカに磨かれ、生まれ変わったようにツキまくる。葉月蛍と結婚、夜の夫婦生活で「子供がお腹にいるから」と言われても「子供の作り方を教えてやんよ!」正常位でガンガン突く。そして「俺、再就職が決まったんだ」喜びの報告をした。

でも、そんな伊藤の幸福な日常が再び、暗転する。愛妻の蛍がヤクザの流れ弾に当たって死んだ(←下元の配下じゃね?)伊藤はせっかく手に入れた廃品回収の仕事も手につかず、ソープに行って別のソープ嬢に「俺のことをピカピカに磨いてくれよ」と頼む。

伊藤は、早記にソープで相手して貰った時、早記にこう言われた「身体が冷たいわね。外は寒いの?」「私が暖めてあげる」「泡は汚いものを全て洗い流してくれるの」これを受けて「俺のこと、もっと光らせてくれよ」と伊藤は答えた。その真逆を言ってみた。

伊藤は「身体が冷たいんだ。暖めてくれないかな」「泡って汚いものを全て洗い流してくれるんだろ」「俺の身体をピカピカに光らせてくれよ」「電気を走らせて欲しいんだ」でも、早記がプレゼントしてくれたような幸運は、伊藤にやってこない。それは伊藤自身の心の内にある問題だった。

伊藤は、遺体となった蛍が焼かれる火葬場の煙突の煙から、子供たちが遊んでいた時の、あのガルダの羽根が舞い落ちる幻を見た。「あと少し、もう少し」伊藤は自分に何が足りないのか?気付かぬまま、以前のように表情は硬直し、まぶたがチカチカし始めた。

そんなある日、伊藤は仕事中に普段着で歩く早記を見かける「頼む、君は俺の女神なんだ。もう一度、俺をピカピカに光らせてくれ!」でも、早記は下元の情婦。伊藤がしばらく会わない間に下元はヤクザの幹部に出世。それは主婦の早記をソープに堕とした功績。早記は金になる上玉だった。

下元は、早記に若い愛人との3Pを強要。これを知った伊藤は激怒、早記の「私を自由にして!」を「下元を殺して!」に変換、下元宅にナイフを持って押し入り刺殺した。早記は「そんなこと頼んでない」と言うが、伊藤は下元を殺さないと早記が手に入らなかった。

早記は、伊藤の「一緒に逃げよう!」の言葉を信じ、ソープ嬢として身体を開く。正常位で早記を抱きしめFUCKする伊藤は、この時初めて、身体じゅうに電気が流れる快感を感じた。ソープ個室の蛍光灯がキラキラ点滅し、伊藤の死に向かう前途を暗示した。

荒涼とした工事現場を、伊藤は早記と歩いている。伊藤は何かを覚悟したような、でも穏やかな顔で早記を見つめると、一目散に目の前の高い煙突に登り始めた。びっくりする早記。伊藤は飛び降り自殺した。でも、空中に向かってダイブする瞬間、伊藤は見た!

伊藤は、煙突から飛び降り自殺する時に空に向かってほんの一瞬、確かに神々しい仏陀像が見えた。伊藤はそのまま地上に落下し、死んだ。伊藤の頭上に、神々しい金の輪が輝き、極楽浄土に向かう伊藤を祝福するかのように、ガルダの羽根が舞い降りた。

高級ソープテクニック4悶絶秘戯
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瀬々敬久「すけべてんこもり」

瀬々敬久
03 /08 2021
ケイズシネマで、瀬々敬久「すけべてんこもり」

前科者のチンピラ(川瀬陽太)とその情婦(河名麻衣)が、彼女の実家がある三宅島の警官(伊藤猛)夫婦に里子に出した息子を奪いに来て、どんどん話が斜めに急展開、川瀬&麻衣&伊藤&ニワトリの文字通りチキンレース(笑)は、三宅島の溶岩台地で、川瀬が「世界の終わりの始まり」を見る、ファンタジックな怪作。

原題は「END OF THE WORLD」だが、成人映画の方のタイトルは酷すぎwww当時のキャッチコピーは「悶えろ、果てるな、泣き叫べ! 南海の孤島で新妻を推そう官能の嵐!」「真夏の性宴!乱交夫婦、悦楽の逃避行」これは嘘じゃないwタイトルに違わず、濃厚な濡れ場が多くてびっくり!

FUCKシーンは5回あって、そのうち3回が青姦(笑)三宅島ロケだったからこそできたw衆人を目を気にすることなく、青い空、広い海を背景にFUCKする気持ち良さげな光景は、「エロ」というより「宇宙」のような長閑とした牧歌的な異次元の世界へと観客を導いてくれるw

この作品の面白いところは、三宅島の荒涼とした大地、例えば溶岩が固まってできた岩場、雑草が生い茂るススキノ原、誰もいないクレーターのような砂漠など、三宅島の中で「ここ、シーニックビューティじゃね?」という場所を選んで、日常を異世界と繋いでるように感じるw

川瀬陽太の商業映画デビュー作で、絶対主役は彼(笑)ピンク映画では非常に珍しい「男が主役」の作品で、女性ファンには堪えられないお茶目でセクシーな男前ぶりは、どこかチョウユンファのような魅力。三宅島を縦横無尽に駆け、泳ぎ、咆哮を繰り返す川瀬を堪能したいw

いや、やっぱり主役は川瀬陽太じゃないな、ニワトリ!鳥かごに入ったニワトリだよ!主役が人間じゃないってスゲエな!しかも身を挺して映画を盛り上げるし(←ヤバいからブログで後述w)あのニワトリ、ちゃんと演出つけたんかな、いやあ、いい演技だった。惜しい鳥を亡くしたw

ニワトリはメインキャストですが、獣姦はありませんので、あしからず(笑)川瀬陽太と河名麻衣はラブラブのヤンキーカップルだから、FUCKはガンガンいきまっせ!警官の伊藤猛は川瀬から「インポ」麻衣から「トイレ」と言われる究極のヘタレと思ったら、最後にキマスよ!

川瀬は、これがピンク初出演とは思えないw素晴らしいセックステクで麻衣をイカせる。青姦の時の手マンとか、立ちFUCKのピストンとか、3Pの時も伊藤の乳首舐める麻衣をバックから愛撫する時のポジショニングが絶妙で「この人、ピンク映画ベテランでしょ」と思わせるほどw

最初は、川瀬&麻衣が伊藤警官夫婦に里子に出した、幼い息子を奪いに三宅島にやって来る、かなり既視感のある邦画のロードムービー仕様か?と思わせておいて、息子が警官宅で仲良く遊んでいたニワトリの方をさらっていく辺りで、なんか「END OF THE WORLD 」感が出てくるw

この作品、よくよく振り返ってみればストーリーらしきストーリーは前半までしか存在しない。川瀬&麻衣が伊藤の妻(泉由紀子)のやってる食堂に来て、夫の伊藤と上司の小林節彦も来る。この5人が登場した時点で、田舎の食堂を舞台にしたほのぼのドラマ想像するんだけどw

チンピラの川瀬が息子を返してくれないと知って逆上して伊藤から拳銃奪い取り、伊藤を廃屋に拉致して籠城する辺りで、物語が急変、しかも川瀬は由紀子と良い仲になり「あしたば」の葉を食べながら愛を語っちゃってセックス、バックから犯される由紀子の巨乳がどエロい!

川瀬はちゃっかり由紀子と浮気したくせに、麻衣が伊藤と全裸で寝ているのを浮気と勘違い。伊藤は「トイレに行かせてくれ」と麻衣に頼んだだけだったのだ。で、あだ名はトイレさん。伊藤が「島の裏手に誰も知らない船出し場あるよ!」で島内ロードムービーへと急展開!

伊藤は廃屋で川瀬&麻衣に繋がれている時は、まるでニワトリのように大人しかったがwいざ、ニワトリと一緒にバンに乗って三宅島の中心街から裏手の人気のない場所へと走り始めると態度が一変、というか本来の伊藤に戻り、もう「トイレさん」でも「インポさん」でもないw

圧巻は、廃屋に入った三人が3Pする濡れ場で、どすけべな麻衣が伊藤の全身を舌でペロペロ舐め上げ、川瀬は負けじと麻衣を背後からFUCKする。こうして三人の気持ちは通じ合ったかに見えたが、やっぱり拳銃があるの、ヤバイね。殺し合いになる。伊藤は麻衣を射殺しちゃう。

川瀬は報復として伊藤を射殺するんだけど、それよりも劇的なのはニワトリの炎上(←あ、書いちゃったw)川瀬が鳥かごに火を着けて、ニワトリは余りの熱さに耐え切れず鳥かごを飛び出し、初めて飛び立った。ニワトリ、飛んでるんですよ!しかもゴウゴウ炎上しながらです!

ああ、本作で圧巻なのは3Pよりも、やっぱりニワトリの炎上(笑)炎に包まれたニワトリが三宅島の溶岩台地で出来た岩場を落下していく様は、「ズームイン暴行団地」の火だるまになる妊婦よりも、画的にスゲエ(←ホントに燃えてるからじゃねえのかw)川瀬はニワトリを追って駆ける!

結局、三宅島の30年に一度の、神が怒りまくったような大炎上を、ニワトリの大炎上に見立て、ついでに伊藤警官も恋人の麻衣も射殺されてて、メインはやっぱりニワトリだろ(笑)川瀬は伊藤も麻衣もニワトリもwいなくなって、一人寂しく「END OF THE WORLD」広大な海をひたすら泳ぎ続けるのみ。

そしてラスト、川瀬陽太が麻衣と伊藤が死亡して一人きりの海で泳ぎながら、ついに画面の下に見切れて、その後に出る「END OF THE WORLD」この題字だけでも十分にカッコイイんだけど、更に「START FROM」を遅れて左側に出すの、シャレてるなあ。もはや、ピンク映画じゃない、何か別のスゴイもんになってるなあ(笑)

すけべてんこもり

瀬々敬久「禁男の園 ザ・制服レズ」

瀬々敬久
03 /07 2021
ケイズシネマで、瀬々敬久「禁男の園 ザ・制服レズ」

高校を中退し、爆弾を作るテロリスト(伊藤猛)と同棲し始めた教え子(蒲田市子)を探し、上京したレズ教師(岸加奈子)は、自らの性癖を指摘され愛する市子と結ばれるが、ここに電車爆破事件が発生。正義感に燃える市子を加奈子は助け出そうとするが、口論になり、革命のためだった赤いパラソルで刺殺。最後は球形タンクが大爆破、死の甘い香りが漂う、レズビアンピンクの傑作。

母校の教師となった加奈子は、高校時代に仲間と自主映画を作っていたが、ここで革命のシンボル的に登場する赤いパラソル。加奈子はそのパラソルを今も持っていたが、レズの間柄となる教え子の市子が無差別テロに向かって一直線に燃えるのを止めようと、この赤いパラソルで刺殺してしまう。原色のロマンチシズムが、濃厚レズプレイごと、胸を高鳴らせ、心に染みる。

ところで(←ところで、じゃねーよw)ピンク映画としてのテーマは「女教師と女子高生のレズプレイ」「女子高生同士のレズプレイ」であり、女教師役の岸加奈子は女生徒の蒲田市子とも林由美香ともレズるし、蒲田市子は林由美香ともレズる。全てのレズプレイが濃厚で、甘い香り漂うフェロモンに包まれる。

本作の原題は、「わたくしといふ現象は仮定された有機交流電燈のひとつの青い照明です」物凄く長い(笑)タイトルで、宮澤賢治「春と修羅」の冒頭一文の引用。「春と修羅」は賢治の生前に唯一刊行された詩集で、岩手花巻の田舎で農民生活に根差した彼の作家活動は、没後に初めて、一躍有名になった。

宮沢賢治を彷彿とさせるモチーフは、映画の中に様々な形で登場する。冒頭の田舎の教室と都会のボロアパートで、切れかかってチカチカする電球。壊れて放置したままの扇風機。爆弾を仕込むためのマトリョーシカ人形。飛び降り自殺にも、人を刺殺するにも使える赤いパラソル。

映画の裏モチーフとなっているのは、瀬々監督自身が「春の修羅」との結合を目指したという「東アジア反日武装戦線」私が小学生の時の「三菱重工爆破事件」は今でも強烈な印象が残っている大事件。マスコミは極左を一般市民にとって「怖い」存在として過度に印象操作したと思う。

革命のための政治闘争は必要だが、これは広く大衆の支持を得なければならない。農民や貧困層のためのテロリズムが、逆に罪もない人々を死に至らしめ世間から激しい憎悪の目で見られる。そして地下深く潜り過激にセクト化する、これが左派にとって最悪のシナリオ。

瀬々監督の「宮沢賢治と無差別爆破テロを結合しようとする試み」を、私は「思春期のロマンチックなヒロイズムが白日夢のように過激な行動を引き起こす、若さゆえの過ち」と理解する。もっとも価値観が多様化しつつある現在、このようなヒロイズムはもう絶滅危惧種なのか。

人知れず無差別爆破事件の主犯となる、高校中退の市子は、女も男も愛せるバイセクシュアルであり、市子が心配で何とか救おうとする教師の加奈子はレズビアンである。市子には伊藤猛という爆弾作りのプロである恋人もいて、市子と加奈子と猛は、男女歳の差を超えた三角関係になる。

映画の冒頭で、加奈子が教え子の市子と由美香に見せる「高校時代に撮った」という自主映画。ひ弱な眼鏡男子が不良複数人にボコられ、それを眼鏡女子が見つめている。眼鏡男子は赤いパラソルをさして屋上から落下した。自殺?それとも彼は別の世界にトリップしたのか?

加奈子が何気なく二人に見せたはずの自主映画には、実は加奈子自身が気づいていないデリケートな表現が混じっていて「弱い者、虐げられる者を救うため、行動を起こさなければならない」若い市子はこの自主映画に感化され自分なりの答えとして「アナーキズム闘争」を選択。

90年代の作品だから、時代は既に「オウム真理教」70年代までに「安保闘争」「べ平連」はすっかり終わりを告げ、私の記憶には野坂昭如の「安保、安保でアンポンタン」という自虐的なコピーが頭に残っている。私の学生時代、政治運動する集団は既に完全にセクト化していた。

都会の大学に出てみれば「赤ヘル」とか「黒ヘル」とか、彼らが一体何者なのかは一目瞭然だったのだか、田舎は情報が少ない。宮沢賢治のような農民生活に根差した知的詩人の一節に感化されれば「私がラディカルに世の中を変えてやる!」と熱にうなされることもある。

さて(←さて、じゃねーよw)ここまで書いて「これ、全然ピンク映画の感想じゃねーよ」と自己反省。やっぱりここは、ロマンポルノ的視点で書かなきゃダメだ(←初めからそうしろよw)瀬々監督の作品にしては濡れ場も多く濃厚で、普通に「ピンク映画」してます!

ロマンポルノ的視点を以てしても、やはりこだわりたいのは「死の香り」である。スクリーンに映る画は明暗が美しく時にエロチックだが終始、主人公の市子も加奈子も「そんなに遠くない死に向かって生きている」やるせなさ、絶望感が映画の世界観を支配し続ける。

死のモチーフとして、最初に登場するのは自主映画。加奈子が高校時代に撮影した映研の仲間は皆、連絡すら取れない。映画の中で人が死んでるようにすら見える。飛び降り自殺する少年がさしていた赤いパラソル。それは加奈子の自前で、今も大事に使い続けている。

市子と加奈子はレズフレンドで、自主映画を観終わった後、二人きりになるとセーラー服のまま、濃厚なレズプレイ。市子は腋毛がフサフサに生えていて、それを由美香がペロペロ舐めるのがどうしようもなくエロい!そんな市子は「加奈子先生、レズじゃね?」気づいた。

加奈子先生は、同僚の教師とセックスし身ごもったはずなのに、堕ろした!それを知った市子は「先生、なぜ結婚しないの?」刹那的に加奈子の唇を奪い、その官能に加奈子は震えた。市子は「先生、2万円貸して!」愛用の腕時計と交換し、その日で高校を中退してしまう。

加奈子は市子を説得すべく、上京する。でも、市子は怪しげな年上の男(伊藤猛)と同棲している。伊藤は爆弾作りに没頭、河原で電車の通過に合わせて爆破して実験、普段はバイクに市子を乗せて街を流すごく普通の青年を装い、自宅アパートでテロの準備をしていた。

市子と伊藤は、アパートの窓から、河川の対岸にあるガス球形タンクをいつも眺めていた「あれを爆破すれば、世の中が変わるかもしれない!」ロマンチックなヒロイズムに満ちた伊藤と市子の心は、爆弾作りと言う具体的なロマンを通して結合し、二人は身体を愛し合う。

伊藤がせっせと爆弾を作る部屋は、爆弾を仕込むためのマトリョーシカ、何かあった時のための消火器、そして貧乏で電気代が止められる寸前のチカチカ灯いたり消えたりする蛍光灯、暑い夏なのにお金がなくて直せない扇風機、この部屋で、加奈子は市子を田舎に帰る様に説得する。

市子が頑として首を縦に振らない理由、それは加奈子にもあった。墓地で話し合う二人「先生、子供堕ろしたでしょ」「私は男も女も愛せる、でも先生は女しか愛せない」加奈子は図星の一言を市子に言われ、同時にこれまで自分がずっと市子のことを好きだったんだ、と気づいた。そして市子と恋に落ちた。

加奈子はいつしか、気持ちが高校時代の自分に戻ってしまい、伊藤と市子のアパートに身を置くようになった。夜、市子が眠っているその横で、マトリョーシカ二個をまるでバリケードのように並べ、その向こうで加奈子と伊藤がFUCK。市子は愛する二人に同時に激しく嫉妬した。

全裸の加奈子が伊藤に正常位でガンガン犯されるのが異様にエロい。市子はそこに加奈子の「女」を見た。翌日、電車爆破作戦は決行された。加奈子はある日、アパートがある南千住の駅で、常磐線の車両の網棚に、市子がマトリョーシカを置く姿を見た。慌てて追いかける加奈子。

でも、加奈子が駅のホームで何もできずにいるまま、電車は爆破されてしまった。市子は、成功を祝してバックから伊藤にガンガン犯されている。今度は加奈子が二人を嫉妬の入り混じった目で睨んだ。加奈子は一人、再び南千住駅のホームを訪れてみる。常磐線は、爆破事件などなかったかのように、通り過ぎた。

伊藤は最高の時限爆弾の製作に成功した。マトリョーシカに爆弾を詰めて川に浮かべ、球形タンクに向かって流した。そしてカムフラージュのため、伊藤は市子とともに南千住駅を訪れ、張込みの刑事(小林節彦、佐野和宏、井土紀州ら)に駅裏の原っぱに追い込まれ、容疑者として逮捕された。

伊藤も市子もいなくなり、加奈子は田舎の学校へと戻った。校舎からは棚田が見渡せる、ここは農業の町。ガス球形タンクなんかない。加奈子は、市子がいなくなり魂の抜け殻になってしまったが、市子から手紙が届いた。「先生はマジメだから、夏休みもきっと登校してるでしょ」

加奈子は市子に会いたい、でも会えない。代わりに由美香を学校に呼んだ。加奈子は由美香のことを、彼女はきっとレズに違いない、ひょっとしたら女しか愛せないのは私と一緒かも?と思いながら、セーラー服姿の由美香をワンワンスタイルにして股間を愛撫、百合の花を咲かせた。でも、由美香は加奈子の腕に「私が市子にプレゼントしたはずの腕時計」を発見してしまう。「先生、私は市子の身代わりじゃないよ」

市子が元気にセーラー服姿で学校に戻って来た。( ゚Д゚)い、市子なの?心の底からびっくりする加奈子。電車、爆破したじゃない?どうしてあんた、ここにいられるの?でも、加奈子は嬉しかった。また市子に会えた。二人は全裸でアソコを擦りあい、激しくFUCKした。

そして、クライマックス。加奈子は「まだきっと、やり直せる!」と市子を説得にかかるが「私、何も悪いことしてないよ!」加奈子は、このままだと市子は再びテロリストになるだろうと思った「私があなたのこと、助けてあげる」市子は加奈子に抵抗し、暴れ始めた。

加奈子は手に赤いパラソルを持っていた。私だって高校時代、ロマンチックに革命を夢見ていたわ。でも、愛する彼は赤いパラソルさして空から落ちて行ってしまったの。加奈子は無我夢中で、赤いパラソルを市子の胸に刺していた。革命のための赤いパラソルが革命の芽を摘んだ。

加奈子は「ああ、私はこの赤いパラソルで愛する市子を失ってしまった。彼女の理想は私も良く分かる。だからもっと二人で生きたかったのに!」次の瞬間、びっくりするほどの轟音がドーン!球形タンクが炎上しスクリーンは真っ白。市子が死して、テロは成功した。

市子が網棚にマトリョーシカを置いた常磐線は、今日もいつものように、何もなかったかのように走っている。ガス球形タンクだって、きっと元通りに復旧するだけ。何も変わりはしない。無差別テロしたって、自己陶酔のロマンに浸れるだけ。でも、その若さが恋しい。

禁男の園ザ制服レズ

神代辰巳「美加マドカ 指を濡らす女」

神代辰巳
03 /07 2021
シネロマン池袋で、神代辰巳「美加マドカ 指を濡らす女」 原作は吉川良「蟹」 脚本は斎藤博との共同。

人気俳優の友人(広田行生)から、人気ストリッパー美加マドカとの一週間限定同棲を頼まれた青年(内藤剛志)が、「俺はヒモですらねえ、カニだ」彼が劇場で見るマドカのオナニーショーは格別に官能的で美しいものへと変わった、80年代人気ストリッパー美加マドカの性春を描いたフェイクドキュメントの傑作。

感想が、書き始めた時には思っても見なかったほどの大作になってしまった。でも、それには理由がある。いい映画は観客の想像力に物語を委ねる。必要以上に余計な説明をしたり解説をしたりしない。美加マドカの物語も、内藤剛志の物語も、観客自身が自分の人生経験を踏まえた上で、まだ幼かった青春時代の自分を振り返り、自らの脳内で作り上げていく。

本作は、70年代の、初期・神代映画の傑作「恋人たちは濡れた」「四畳半襖の裏張り」などとタイプが全く異なる。神代監督も80年代に入り、地位も名声も得て、大人の余裕で撮った、80年代という時代を強く感じさせる逸品。神代監督は時代と伴走、常にフレッシュに思考し続けている。

本作を語る時、80年代に絶大な人気を誇ったアイドルストリッパー美加マドカとはどんな人?このことを抜き本作は語れない。この時代、ストリップと言えば、「高い金を払ったけど、まさか俺の母親世代の婆さん出てくるんじゃねーだろうな?」場末感もあった時代。

私の高校時代、スーパーアイドルストリッパーと言えば、清水ひとみと美加マドカ。清水ひとみが元祖オナニークイーンと呼ばれ、美加マドカは各大学にファンクラブが結成されるアイドル(←原悦子みたいだw)成人したらナマで見たいと思ったが、ブームとは一瞬のもの。

美加マドカは1983年にストリップデビューして、直後に週刊誌などに取り上げられ人気沸騰。こうして自身がヒロインのロマンポルノを、しかも神代監督で撮られ、アイドル歌手並みにレコードデビュー。その経緯はフェイクドキュメントとして作中にも登場する。

1984年、ブームの渦中の人となった美加マドカは若干20歳。ストリップの踊りがウリじゃない。可愛い女の子が家でしてるようなオナニーを万座の観衆の前でしてくれる、覗き部屋をオープンにしたようなエロス。これに大学生が食いついて一時的なブームになった。

美加マドカがストリップ劇場で挑む、渾身の臨場感溢れるオナニーショーは、恐らく本物の東大を始めとする大学生親衛隊を動員したのだろうか?ペンライトがマドカの股間を妖しく照らす中、ロマンチックな劇伴に合わせて汗だくでオナニーするマドカは、美しくしかもどエロい!

主題歌は、美加マドカ「いっちゃダメ!」♪いっちゃダメ!まだまだいかないで いかないであなた こんな私でも捨てないでね♪オナニーのことじゃなくwフラれたと思って内藤が去る瞬間、マドカが泣きながらw歌う。

神代監督が本作を撮るに当たって意識したのは「美加マドカのオナニーショーって、エロいなあ」「美加マドカのデビュー曲、面白いからどこかで使えないかなあ」この二つがポイントだと思う(笑)主人公の内藤剛志の視線を通して美加マドカを等身大のアイドルとして魅力的に描く。

映画の内容は様々な要素がごった煮になった90分「斎藤博脚本の紡ぎ出す三角関係の重層的な調べ」「美加マドカの本番無しオナニーストリップショーの官能」「原作がモチーフのヒモにさえなれないカニ男」そして意味もなくシュールに挿入される「神代節」の四つ。

三角関係は人気ストリッパー美加マドカを中心に、彼女の恋人でカンヌ映画祭にもノミネートされる(笑)人気俳優の広田と、広田の高校時代のクラスメートで倉庫会社に勤める冴えない内藤剛志。内藤の広田に対する劣等感と、マドカに対する恋心の表現が秀逸!

まだ右も左も分からない、幼い精神状態の美加マドカは、いつも情緒不安定で、守って導いてくれる大人を求めている。それが広田なのか?内藤なのか?マドカにははっきりしない。肉体と精神が、どっちが広田でどっちが内藤なのかも、実は真逆なのかもしれない。

内藤がこれまでの内藤である限り、マドカは安心して内藤の胸に飛び込むことができない。自分をオナドルとしてでなく人間として愛して欲しい。内藤の脱皮を肌で感じたマドカは、直感的に内藤の子供を宿す決心がついた。だからマドカは内藤と心が離れることはない。

この作品は、マドカと内藤の成長物語である。モテる男とは?イイ女とは?を講義する映画である。広田は人間性に問題はあるがw既に完成した大人。たった一週間の間で、内藤はこんな成長したのか!と思うマドカはまだ子供で、やっと内藤に父性を見つけ出した。

等身大で自分自身を演じるマドカを見て思う。やっぱり神代監督は女心というものを良く分かってる。マドカの心はいつも揺れている。マドカが男性に求めているものって父性なんじゃないか?女性には母性が生まれつき備わっている。でも父性って後天的な気がする。

たったの一週間で、同居するマドカに対する「見方」がどんどん変化していく内藤の少しずつ成長していく様は「あいのり」のようなドキュメントすら感じる。この作品で内藤が演じた、マドカを一人の女性として愛することができるようになった男の物語、ほぼ完璧だ。

原作は吉川良「蟹」内藤剛志が演じる主人公はしがない倉庫勤めの肉体労働者。人気俳優の友人広田の頼みでオナニーの夜のオカズだった女神・美加マドカと一週間限定で同棲、彼はマドカを好きになってしまうが自分はヒモですらない、横歩きしかできない「蟹」と自覚する、哲学的なコンセプト。

三角関係も、オナニーショーも、「蟹」もそれぞれに意味を持ちあいハーモニーを奏でるが、どうにも話が重たい。そこで、物語のあちらこちらに登場するのが遊び心に溢れた80年代の「神代節」これは神代監督にとって最後のロマンポルノ、円熟の神代節が冴えわたる。

神代構図で最も面白いのは、長回ししてるうちに場面がガラリと一変してしまう、即興詩のようなくだり。中でも、マドカのストリップ公演スタート前日、内藤が3時間煮込んだwカレーライスを作ってマドカの帰りを待つところから延々と続く、即興演劇のような会話劇が面白い。

マドカは、ストリップ一座の丹古母鬼馬二、庄司三郎、美野真琴らを連れて部屋で景気づけのパーティのつもりがまさかのカレーライスwww「糞尿ショーでもやれっていうのかよ!」本気で怒って、内藤の顔にカレーを塗りたくるマドカは、鬼の様でいて実は内藤に惚れ始めている。

丹古母が内藤に「いいか、ヒモっていうのはよお」と語り始め「おめえはヒモ以下だ」と一刀両断。ここでびっくり庄司のエピソード。真琴は本番マナ板ショーでゴムを付けないサービスをしてるので庄司がクン二して全部舐め取る。この逸話に自身が号泣する庄司(笑)

庄司が泣き、内藤も泣くが、丹鬼母は「内藤、お前の涙は違う、悔し涙だ」丹鬼母も泣いている。真琴も泣いている。マドカは雨の中、庭に飛び出して持ち歌のw「いっちゃダメ!」を歌う。肩を落とし、部屋を出て行こうとする内藤を、みんなで引き留める、物凄くシュールなカット。

内藤がマドカと同棲を始め「俺が料理を作るから」宣言。取り敢えず料理し始めた後、「あれが足りねえ」猛ダッシュでスーパーに買い物に行き、帰りに自転車で歩道を走るおじさんと衝突「すみません」と謝るも「あいつも悪いじゃねえか」急に追いかけ始める(笑)

内藤は、おじさんの自転車に追いつくと、後ろから豪快に転倒させwその勢いで車道に飛び出しトラックに轢かれそうになる(笑)そこまでしてスーパーで買ってきたもの、それは料理に必要な食材であった。内藤は呟く「俺はいつも順番が違う。だからダメなんだ」ため息をついた。

マドカの家に乗り込んで来る、広田と6年間交際中という女(志水季里子)赤ん坊を見かけ激高「これが広田との子供ね!私は二回も堕ろしたって言うのに!」錯乱状態で赤ん坊を抱き抱え飛び出す季里子。猛然と追いかける内藤と季里子の、跨線橋でのマッチレースに既視感w

マドカが地方巡業を終えた広田と会うため、一時的に家を出される内藤。赤ん坊を連れて寂しくアパートに戻り寝ていると、知らない女(麻生うさぎ)が突然入っている。なんと彼女、内藤の部屋の以前の住人で、近くまで来て鍵があったので試しに入ってみたと言う(笑)

うさぎは赤ん坊を踏みそうになり、内藤が「気を付けろよ!」うさぎは「奥さんは?」「女に捨てられた、だから赤ん坊を誘拐した」とデタラメを言い、不倫相手との交際ばかりで疲れたうさぎは「一晩泊めて」悶々とする内藤とうさぎは、ベッドで隣同士でオナニーするw

うさぎが、オナニーしていた内藤の手を自分の股間に導き、二人は互いに性器を触り合い、ついにセックスしてしまった。そして翌朝、うさぎは消えていた。体育座りしてワンワン泣く内藤。彼は意を決してマドカの家に戻り、思わぬ報告を受け、蟹のように走り回る。

内藤の予想と裏腹に、マドカは広田と別れていた「お腹にあなたの子供がいるみたい」「私のこと大事にしてね」マドカのプロポーズに狂喜乱舞して、部屋中を蟹のように横走りする内藤(笑)彼は会社を辞め、マドカの夫として赤ん坊の面倒をみながら生活を共にするのだ。

ちょっとだけ登場する蘭堂セルは、地方公演中の広田の舞台劇に登場。広田は誘拐犯で、誘拐される小学生がセルちゃん。白いブラウス赤いスカート。縄で縛られ身代金を要求される。セルちゃんの背後に赤いランドセルが置いてあったのには爆笑w広田との全裸FUCKシーンは、セルちゃんあまりにも童顔小柄で、ホントに小学生に見える(←おいおいw)

映画の冒頭、内藤剛志がアパート自室の壁に貼られた美加マドカ出演香盤のポスターを見ながら「きぼー、きぼー、きぼー」と何度も呟き「ぼっき、ぼっき、ぼっき」に言葉が変わる。これで内藤がマドカをオカズに毎晩オナニーしていることをメタファーで表現してるw

内藤の家にマドカが来て、預かっていたベビーベッドを運び出し、そのまま内藤が親友(広田行生)の頼みでマドカの家に一種間限定で同棲して身の回りを世話する。でも広田は新進の売れっ子花形俳優で内藤は物流倉庫会社の肉体労働者。対照的な男二人を描き出す。

ユニークなのは、斎藤博脚本は三角関係を意図したんだろうが、神代演出は内藤剛志の心の中の揺れを描く。、売れっ子俳優の広田に対する強烈なジェラシー、オナドルとしてズリネタにしていただけの女神・美加マドカの華やかな生活の影に恋心を抱く繊細な感情。

本作の内藤は「これ、彼の代表作じゃないか?」と思う位、心に迫るものを感じる。美加マドカは本職ストリッパーでアイドルなので、演技は全然おぼつかない、というか素人だ。そんなこと、百も承知の上で、神代監督は内藤にナイーブな一人芝居を演じさせる。

マドカがストリップ劇場のステージで踊る風景は、対象物であって情景ではない。内藤にとってマドカはストリップを踊る人であって、その過去や体験に人生を見るつもりはなかった。たった一週間の同棲生活、オナドルと同棲出来てラッキーくらいの気持ちだったはず。

内藤は家事が得意で、赤ちゃんのオムツも手際よく取り換えるし、料理も洗濯も苦にならない(←私と真逆だw)外でストリッパーとして華やかに生活するマドカにとって家事のような生活臭が伴う行為は大の苦手で、存在することすら気に入らない、心のすれ違い。

内藤とマドカは、出会って一日目で合体w全裸で汗だくでFUCKする二人。内藤はオナドルだったマドカとこうして肌を合わせてFUCKしてるなんて夢心地だが、マドカにとって内藤は「替えの効くオモチャ」広田でも内藤でもいい。でもマドカは広田のことが大好きなのだ。

内藤は、マドカが自分に抱かれていても「広田さんのようにして!」と叫ぶのを聞き「なんであいつなんだよ!」マドカは性欲は悶々としてるので、風呂場で内藤に「一緒に入れ」と誘ったり、セクシーな誘惑はしてくるのだが、内藤は「やっぱり広田なの?」疑心暗鬼。

内藤は、マドカの部屋に引っ越した初日こそ会社は休みだったが、二日目からは出勤しなければいけない。でも、全裸で「一緒にいてよ♡」と絡んでくるマドカに「風邪で会社を休みます」二日目、三日目続けてズル休みしてしまう。内藤はマドカの肉体を好きになった。

美加マドカの予期せぬ大ブームは、レコードデビューまでエスカレートしていた。プロダクション社長の上田耕一は、仕掛けが大当たりでご満悦だが、意地悪く「おまんまんが歌ってるようなもんだろ」と声をかける芸能記者の北見敏之。上田は思わず反論「その言葉、マドカ本人に言ってみろ!」

マドカがダンスのレッスンをしている時、内藤は赤ん坊を連れて競馬に行き、負けてはずれ馬券を赤ちゃんに食わせようとする(笑)レッスン場に顔を出すとプロダクション社長の上田が「頼むからコブ付きで顔を出さないでくれよ」思いっきり嫌な顔をする。

マドカが内藤に「家賃払っといて」立て替えた上田の渡した万札を大家の猫婆に持っていく。この猫婆が曲者で、マドカの本心をさりげなく聞き出していた「マドカは肉体は広田のことが好きで、精神は内藤のことが好き。フィフティフィフティ」内藤はその言葉に悩む。

もう同棲生活は四日目に入っていて、内藤は決心した「自分から風を起こさなくちゃ」広田はカンヌ映画祭で助演男優賞候補になるほどのホープ。内藤は戯言でパチパチパチと広田に拍手を送って敬意を表していた。憧憬と劣等感が入り混じった感情を、変えたい。

そんな矢先、広田と6年も交際してるという季里子が乗り込んで来る。マドカは「あんた奥さんじゃないわね」と気にも留めないが、季里子が赤ん坊を奪い取って逃走して余裕は一変。動転して泣きわめくマドカの言葉から、内藤は赤ん坊が広田の子で無いことを知った。

内藤は、赤ん坊を季里子から奪い返し、内藤は赤ん坊に、親が誰か分からないことから「同士」感を持ち始める。内藤はもう広田に遠慮しない。何とかマドカをこの手に奪い取りたい。広田は地方回りで浮気を繰り返しマドカのことなど構っちゃいない。彼女が可哀想だ!

マドカは、内藤の熱い一途な想いが、嬉しいけど苦手だった。同棲初日と二日目、二人は肌を合わせエンドレスセックスするほど肉欲に溺れたが、マドカは広田の持つエレガントなレディファーストに対して、自分の家族や過去など嫌なことばかり尋ねる内藤が暑苦しい。

そして運命のストリップ公演前夜。内藤がカレーを準備していると、一座を引き連れ前夜祭を決め込むマドカは「糞尿ショーかよ!」自分の思い通りに行動してくれない、ホントは好きになって来てるはずの内藤に苛立ちをぶつける。内藤は自分がみじめで仕方なかった。

内藤は、丹古母からヒモの心得を聞き、庄司からヒモの辛さを聞き、確信した「俺がなりたいのは、ヒモじゃねえ!」丹古母は、マドカの怒りに喧嘩で立ち向かう内藤に「お前はヒモ以下だ!」と怒るがそもそも内藤はマドカの何になりたいのか?それが最大の問題だった。

車座で酒を飲んでいた、ストリップ一座の皆が、泣き始めている。庄司のヒモ苦労話を発端に、それぞれが全然違う想いを胸に泣いている。マドカは外に出て「いっちゃダメ!私を捨てないで!」雨に濡れながら歌い、車座の皆も歌い、出て行こうとする内藤を引き留めた。

広田が戻って来る前日の夜、内藤はマドカに獣のように襲い掛かった。口論からボディブローで、首を絞め、強引に犯す。その内藤の獣性に、初めてマドカは広田を上回る男を感じた。バックから犯され、落雷の音とともに「子供が出来たわ!」と絶叫するマドカ。

マドカは公演初日、獣のような内藤に抱かれた余韻のままに、ストリップ劇場で濃厚オナニーショーを披露。大学生の親衛隊がペンライトを振る中に、赤ん坊を抱いてマドカを見つめる内藤の姿があった。「俺だけのマドカ、誰にも渡したくない」そう、広田にだって!

そして翌日、内藤が怖れていた一本の電話。広田からだった「俺は今日の昼、マドカに会いに行く」マドカはずっと、広田の電話を首を長くして待っていた。内藤が「ちょっと待てよ」マドカを探しに行くと、いない。でも電話はもう切れている。内藤はその状況に苛立つ。

マドカが家に戻って来る。彼女は赤ん坊と母子検診を受けていた。内藤はマドカに「広田から電話があった」と伝え、マドカは突然、渾身の土下座「一生のお願い!赤ん坊と一緒にアパートに明日まで帰っててくれない?私と広田さんの二人だけにして欲しいの」内藤は激怒した。

内藤にとって、マドカが広田と二人きりになりたいという一言は最大の侮辱だった「俺、この赤ん坊を殺すかも知れねえ」興奮して家を出た内藤は、マドカに会いに家に向かう広田とすれ違った「女神と一週間一緒に居られて最高だったろ?」内藤の怒りは更に増幅した。

内藤には大ショック!マドカと広田が再会してしまった以上、もうノーチャンス、と赤ん坊を連れ一週間ぶりにアパート自室に戻った内藤は、マドカのストリップ公演ポスターを眺め、そのまま眠った。ところが予期せぬ闖入者、前の住人の麻生うさぎとFUCKして、彼の自己嫌悪は深まった。

内藤は、最後の死刑宣告を聞こうと、マドカの部屋に戻った。ところが、ベッドで寝ているマドカは内藤に「子供ができたらもう抱けないって言うの。広田さんとは別れた。あなた、この子供を大事にしてね」内藤は蟹のように部屋中を這い回り、全身で喜びを表現した。

内藤は会社を辞めた。この先、行く当ては愛するマドカとの生活のみ。マドカのお腹には今度は俺の子供がいる。満員で大盛況のストリップ劇場。内藤はマドカが演じるストリップショーをこの世のものとは思えないほど美しくて官能的だと思った。赤ん坊を抱えながら。

美加マドカ指を濡らす女
美加マドカ指を濡らす女1

わたなべもとつぐ「若奥様(秘)onanie くわえ込む」

渡邊元嗣
03 /06 2021
シネロマン池袋で、わたなべもとつぐ「若奥様(秘)onanie くわえ込む」 脚本は双美零。

性欲食欲絶倫のピチピチ若妻(山下麻衣)が、欲求不満解消のため自宅で手マン濃厚オナニー、テニススクールでコーチと不倫、終いに売春組織に加入し「これなら一石二鳥だわ!」でも、客に夫(山本竜二)が登場w夫婦の誤解が解けて、二人は愛を再確認してハッピーエンド。アイドル並み童顔可愛い麻衣ちゃんの性欲サイコパスがホラーな、エロに良心的かつ怪作。

山下麻衣ちゃんの可愛らしさをとことん愛でる、どこからどう見てもアイドル一点突破型映画。とにかく性欲も食欲もモリモリで、夫の怪優山本竜二をしても少し怖い、モンスター的キャラで、濡れ場の連続で眠くなりそうな展開を、エキセントリックに盛り上げる!

見所はタイトル通り、ヒロイン山下麻衣ちゃんのオナニー。自宅でこっそりオナニーする一回目、夫の山本竜二に気づかれてしまい、そのまま夫を淫らに誘う二回目、そして二度と売春のような誤った道に進まぬよう、バイブを注文して道具で絶頂に達する三回目w

麻衣ちゃんのFUCKシーンを中心に振り返れば良い作品と思うw冒頭、麻衣ちゃんはオナニーしていない。代わりにカール(チーズ味w)をボリボリ食べている「セックスを我慢することは、食欲を誘う。でも食欲が我慢できないからお菓子を食べて私は太っちゃう」

麻衣ちゃんは性欲過多でダイエットも必要だしwベッドで濃厚オナニー。純白のパンティの上から指でアソコをいじくり回し、パンティをずり下げると、指を突き立てる様にアソコを激しく刺激して絶頂に達する。でも欲求不満が解消しない彼女は男を咥え込みたい。

「アフリカの難民に募金を!」と訪れる若者(荒木太郎)麻衣ちゃんは「私もセックス難民よ!」荒木を家に上げ、正常位でガンガンFUCK。夫の山本が帰宅すると、股間に顔を埋めてフェラ、勃起した山本のチンコを咥え込んで絶頂に達する麻衣ちゃんは淫魔に見えるw

山本は麻衣ちゃんのボディを心配「テニススクールでも行ったら?」コーチ(南城千秋)は生徒に手を出すことで有名。人妻の早見瞳とはデキていたが、伊藤清美は全然無関心の素振り。眩しいばかり純白のテニスウェアで南城のお触り指導を受け始めた麻衣ちゃん!

瞳は南城とロッカールームでFUCKし、南城をテニスルックで待ち構える性魔の麻衣ちゃんは南城とベッドインした途端、ガバッとテニスウェアとスコートを大胆に脱いで「君、大らかだね」と言われるw南城とガンガンFUCKする麻衣ちゃんの性欲絶倫が止まらないw

麻衣ちゃんの家にはハンド型のアクセサリーがあり、セックスの時は結婚指輪を外すしきたりがあった。山本は、実は伊藤清美と不倫中。清美は主婦売春グループを結成していて、性欲絶倫の麻衣ちゃんを何とかグループの目玉として引き入れようと画策していたw

麻衣ちゃんの性欲は留まる所を知らない。夫の山本の帰りを待ちわびてベッドで股間をスクリーンに向け大開脚して指でアソコを擦りあげる。ボカシ入ってるけど、凄くエロいですぜ、これ!帰宅した山本は眼前に大股開きした麻衣ちゃんのアソコが目に入って呆然!

麻衣ちゃんは夫の山本が覗いていることに気づき、更にギアを上げてアソコを激しくいじくる。山本は「ごめんよ、こんなにセックスを我慢してるんだね」山本は三日に一回は麻衣ちゃんを抱いていたが、これが限度。なぜなら外で清美とちゃっかり浮気していた。

清美がテニススクールの帰り道、麻衣ちゃんに恐る恐る「売春してみる気、ない?」ここで目がキラーン!と輝く麻衣ちゃん「そうか!」(←そうか、じゃねーよw)麻衣ちゃんは思った「売春すれば金も入るし欲求不満も解消できる、ステキな一石二鳥じゃない!」

麻衣ちゃんが派遣された最初の客は何とレズ(笑)南野千夏ちゃんはお嬢様で久須美欽一と結婚したが、女の方が良い彼女は麻衣ちゃんを買って百合の花を咲かせる。ここに怒鳴り込む久須美「お前、何やってんだ!」でもエロい千夏の痴態に、飛び掛かりFUCK開始w

山本は、清美の部屋にハンド型アクセサリーを置き、結婚指輪を外して清美と一戦交わえる。この濡れ場が本作の白眉で、マングリ返しした清美の股間をクン二する山本、糸引く愛液、そしてチンコが根元まで埋まるほど深くFUCK。清美のここまでエロい痴態は貴重!

清美が山本を部屋に入れ、新入り売春婦の麻衣ちゃんを呼ぶ。山本は声を聞いて「あれ?」麻衣ちゃんは清美の部屋に夫婦しか知らないはずのハンド型アクセサリがあり、しかも山本の結婚指輪が嵌めてあることにびっくり。清美は涙ながらに部屋を走り去った。

清美は、ハンド型アクセサリに、麻衣ちゃんの結婚指輪と山本の結婚指輪の両方が嵌められていることに驚く。山本は二つの結婚指輪をポケットに入れて麻衣ちゃんを追いかけた。歩道橋で「私、どうすればいいの?」立ちすくむ麻衣ちゃんの指に山本は指輪を嵌めた。

麻衣ちゃんと山本の夫婦仲は元に戻った「やっぱり我慢は身体に毒よね」カール(←チーズ味w)をボリボリ食べる麻衣ちゃん。ピンポーンとチャイムが鳴って「来た来た」麻衣ちゃんが我慢しなくても大丈夫な最終兵器、それは電動バイブでアソコを自分で慰める。

麻衣ちゃんは、満面の笑みでピンク色の電動バイブを取り出すと、ベッドに横たわり、純白のパンティをずらしてアソコに電動バイブを当てて悶え始めた。麻衣ちゃん可愛いなあ(*'▽')麻衣ちゃんはすっかり興奮、アソコに直接バイブを挿入し、エクスタシーに達した。

若奥様マル秘オナニー

横浜のロマンポルノファン

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世の中に映画は二種類しかありません。成人映画か、それ以外か、です(笑)
ロマンポルノを追っかけるうちにピンク映画もいっぱい観るようになってしまいましたw